Seven...KOKI


その言葉に安心した俺は持っていた
パンを口に入れる。



「あの光輝…」



「それにしてもここの倉庫
いろんなものあるよな」



食べ終えたパンの袋を丸めながら
立ち上がり倉庫の中にある物を
ながめる俺。



「ん?あ、なんか今言いかけた?」



気付かずに雪の言葉をさえぎって
しまった俺はあわてて聞いた。



「あ…いやっ」



何も話し出さずにうつむいた雪。



「あ~…休憩もそろそろ終わりだな」



そう言いながら雪に近づいた。



「キスしとく?」



「え?」



「せっかく2人っきりなんだし、
またいつここに来れるか
分かんねぇーだろ?」



「光…んっ…」



壁にもたれていた雪の目の前に
しゃがみこみ雪の顔を覗き込んで
キスをした。



俺にこたえる雪を優しく抱きしめた。



雪を失いたくない。



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