Seven...KOKI
雪に婚約したと言われたあの日。
また雪とこうしていられるなんて
想像もしてなかった。
1度は諦めた雪が今は俺の腕の中にいる。
もう…何があっても離したくない。
俺は毎日宮さんに認めてもらため
会いに行った。
けど、なかなか宮さんは認めてくれない。
それでも諦めず毎日通う俺。
そして、俺が雪を諦めていないことが
バレバレなのにもかかわらず、
雪のガードは送り迎えだけ。
香奈さんの家に泊まりに行くのも
問題なく許される雪。
だからスタジオではいつもの倉庫で会い、
たまに香奈さんの家に2人で
泊まらせてもらう。
宮さんがそれに気付いてるのか
俺には分からないけど、
正直宮さんの考えが分からない。
それでも、雪と会える時間が次第に
増えていくことに俺は嬉しさを
隠せないでいた。
「…さん」
「…んっ…」