Seven...KOKI
「宮さん到着されましたっ!」
スタッフのその声が聞こえたと同時に
広場に1台の車が入ってきた。
車から降りてきた宮さんは周りの
スタッフにあいさつをかえしながら
こっちへ歩いてくる。
「おはようございます宮さん」
俺は深くおじぎをしてあいさつをした。
「ん?あぁ、おはよう」
いつも説得に行く時とはまったく
違う表情であいさつをかえす宮さん。
さすがプロ。
仕事とプライベートをわきまえてる。
「今日はよろしくお願いします」
「よろしく」
笑顔でそう言った宮さんは用意された
いすに座った。
「先に撮影をしてその後に
インタビューをします」
スタッフが宮さんに説明をしている時、
「君たちっ!
危ないから入ってきちゃダメよっ」
いきなりそう聞こえたかと思うと
宮さんの足元にボールが転がってきた。
それと同時に走ってきた2人の子供。
「君たちのかい?」