Seven...KOKI
「いいよいいよ。相手をしよう」
「でも宮さん…」
「君たち。おじさんと一緒に遊ぼうか」
「ほんとっ!?」
「でも少しだけだからね?
おじさんお仕事があるから」
「うん!ありがとう」
2人に引っ張られ立ち上がった宮さん。
「まだ準備は終わってないみたいだし、
撮影が始まる時に呼んでくれ」
そう言うと2人と一緒に広場の隅で
ボールで遊びだした宮さん。
「宮さんって子供うけいいんですね」
俺にそう言ってくるスタッフ。
「見た目すっごく優しそうですもんね。
宮さんに子供がいたらあんな感じ
なのかな~」
宮さんに…子供。
もし…あの日宮さんが事故らなかったら。
雪は宮愛莉として育ち、
こんな風に宮さんと遊んでたかも
しれないんだよな。
子供達と遊ぶ宮さんをながめて
そう思った。
きっと…宮さんはすごくいい人だ。
俺を嫌ってるのは…親心ってやつ
なんだよな…きっと。