Seven...KOKI
「光輝さん?」
「え?…あ、悪い」
ぼーっとしてた…。
「準備出来たか?」
「あとちょっと…でも、
もう宮さん呼んでも大丈夫そうですよ」
「あ、じゃあ俺呼んでくるよ」
スタッフにそう言い持っていたカメラを
置いて宮さんのとこにかけよった。
「宮さん、準備できました」
「あぁ、分かった」
返事をした宮さんは手に持っていた
ボールを子供たちに投げた。
「あっ…」
けど、宮さんが投げたボールを子供は
うまくキャッチ出来ずにそのまま
ボールは道路へ転がっていった。
「ごめんごめん。
おじさんが取ってくるよ」
道路に走っていった宮さん。
その瞬間すぐ側の曲がり角から
1台のトラック。
「危ないっっ!!」
俺は思わず宮さんの元へ走り出した。
ボールを拾い体を起こした宮さんは
トラックの存在に気付いていない。