Seven...KOKI
必死に涙を拭きながら雪はそう言った。
ガラッ
「宮聡さんのお連れの方々ですか?」
ドアの開ける音とともにそう言いながら
看護婦さんが部屋の中から出てきた。
「もう中に入っても大丈夫ですよ。
どうぞ」
笑顔でそう言われその場にいた人達は
病室に入る。
部屋に入ると頭に包帯を巻かれ
ベッドに横になってる宮さん。
「宮さん?お連れの方々がお見えですよ」
宮さんの耳元でそう言いながら
口元のマスクをはずした看護婦さん。
「宮さんっ、大丈夫ですか?」
スタッフ達が一斉に駆けよった。
「…あぁ…なんとかね…」
小さく返事をする宮さんにその場にいる
人達は安心した。
宮さんの無事を確認したスタッフ達は
中断していた仕事に戻るため部屋を
出て行き、少し話をした香奈さん、
滝さん、瞳も部屋を出て行った。
部屋に残されたのは俺と雪と高嶋。
それと医者と看護婦の5人。
「雪…」