Seven...KOKI


また頭痛がして頭をおさえる俺に
香奈さんは呆れた表情。



「薬は?」



「一応飲んでますけど…効き目無いって
いうか…」



「やっぱり病院でみてもらった方が
いいって」



「…そうっすね…でもこの仕事が
終わらないと…」



今1つ大きな仕事が入ってる。



それが終わらないと安心して過ごせない。



「じゃあその仕事が終わったら
ちゃんと病院行く?」



そう言って俺の持ってる資料を指差す雪。



「う~ん…たぶん」



「たぶんじゃなくてっ、絶対」



少し怒り口調で言ってきた。



「雪ちゃん!準備して!」



「あ…とにかく、その仕事が終わったら
必ず病院行くんだよ?約束だからね」



休憩が終わったのか、スタッフに呼ばれた
雪は俺にそう言いながら楽屋の方へ
歩いていった。



「はぁ…」



「優しい彼女ですね」



にやにやしながら俺を見る香奈さん。

< 501 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop