Seven...KOKI
また頭痛がして頭をおさえる俺に
香奈さんは呆れた表情。
「薬は?」
「一応飲んでますけど…効き目無いって
いうか…」
「やっぱり病院でみてもらった方が
いいって」
「…そうっすね…でもこの仕事が
終わらないと…」
今1つ大きな仕事が入ってる。
それが終わらないと安心して過ごせない。
「じゃあその仕事が終わったら
ちゃんと病院行く?」
そう言って俺の持ってる資料を指差す雪。
「う~ん…たぶん」
「たぶんじゃなくてっ、絶対」
少し怒り口調で言ってきた。
「雪ちゃん!準備して!」
「あ…とにかく、その仕事が終わったら
必ず病院行くんだよ?約束だからね」
休憩が終わったのか、スタッフに呼ばれた
雪は俺にそう言いながら楽屋の方へ
歩いていった。
「はぁ…」
「優しい彼女ですね」
にやにやしながら俺を見る香奈さん。