Seven...KOKI
「そりゃあもう。でも…最近ちょっと
イライラしてません?雪」
「光輝が仕事優先で中々休まないからよ。
心配してるの、雪ちゃんは」
心配…それは嬉しいけど。
「どうしたの?元々仕事に対して
真剣だったけどさぁ…最近妙に
頑張ってない?」
「え?」
「何その顔?何か訳あり?」
俺の心を見透かしたように香奈さんは
笑ってきた。
「言いなさい。何企んでんの?」
「別に企んでるなんて…」
「何よ、あたしに言えないこと?」
「いや…だからっ」
「言いなさいっ」
俺が言うまで諦めなさそうな香奈さんに
圧倒された俺。
「わ、分かりましたっ。言いますよ…」
何ですぐに分かるんだろう、この人…。
香奈さんの観察力に驚かされながら
しぶしぶ説明を始めた。
「…雪にプロポーズしようと思って」
「プロポーズ!!??」