Seven...KOKI


「あっそう…でもいつになることやら…」



「うっ…」



それを言われるとちょっと痛い…。



「そんなこと言ってるとすぐに
おじさんになっちゃうわよ?
今…25だっけ?
そりゃ光輝の考えは正しいし、
雪ちゃんのことを思うのはえらいと
思うけど…自分のことも考えないとね?」



「自分のこと?」



「そんな無理して仕事ばっかりしてさ?
雪ちゃんに心配かけて…
その上体調崩したら元も子も無いでしょ」



「まぁ…確かに」



「それに、自分ばっかり頑張らないで
周りを頼ることもすればいいじゃない。
運のいいことにあんたの周りには
金持ち勢ぞろいなんだから」



金持ち勢ぞろいって…。



「それって…香奈さん家から金借りろって
言ってるんですか?」



「あたしのとこだけじゃないでしょ?
宮さんだって相当の金持ちじゃない」



「彼女の親から金借りろって
言うんですか!?」



「変なヤクザみたいなところから
借りるよりは安心でしょ。
後で返せばいいんだし、
娘の幸せの為なら宮さんだって
喜んで貸してくれると思うけど?」



「そんなこと…」



「本当に困ったらそういう道もある。
だから、十分貯金が出来るまで
待たなくても結婚出来るってこと」

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