Seven...KOKI
「光輝!あんたいい!」
そう言いながら俺の背中をバシバシ
叩いてきた。
「痛っ…何なんすか!?」
「いい考えじゃないそれ!
そっか…ホワイトデーってことは…
あれのお返しか…」
1人でにやっと笑う香奈さん。
そうそう。
あなたが雪に吹き込んだあれですよ。
「そっかそっか…指輪ねぇ~…。
もう買ったの?」
「あ、いや。俺そういうの全然
分からないんでまだ…」
「じゃああたしいいお店知ってるから
教えてあげよっか?」
「まじですか!?助かります。
あ、でもあんまり高価な物は…」
「分かってるって。
それに、あんまり高価な物って
雪ちゃんが遠慮しそうだし~」
それもそっか。
香奈さんの言葉に俺は変に納得した。
「ってぇ…」
また頭痛だ…最悪。