Seven...KOKI
午前の撮影が終わり、楽屋に戻って
カメラを片付けていた俺は急な頭痛に
頭をおさえる。
仕事を理由に病院に行かない俺の頭痛は
おさまるどころかどんどん悪化していた。
月日は流れ3月に入った今日。
頭痛が始まってもうすぐで1ヶ月くらい
になるのにな…。
やっぱ仕事が忙しいんだよな。
いつもパン片手に撮影や仕事しながら
昼をすごす俺…どんだけ忙しいんだ。
自分でも呆れる。
そう思いながらカメラを片付ける手を
再び動かした時、
「光輝も今からお昼?」
後ろから聞こえる声に振り返った。
「え?あ、雪」
声をかけてきた雪に笑顔を向ける。
「一緒にお昼食べようよ」
「…悪い、ちょっと今から用事があって
出ないといけないんだ」
「じゃあお昼は?」
「帰ってきて仕事しながら食べる」
「またぁ?体壊すよ?」
「心配してくれるのはありがたいけど、
今の仕事が終わるまでは頑張らないと」