Seven...KOKI
そう言って小さなダイヤの指輪を
すすめてくる。
「小さいですが本物のダイヤです。
大量に取り寄せたため通常より
お安くなってますよ」
そうにっこり笑う。
確かにそんなに高くないけど…
雪のイメージじゃない。
「他に何かありませんか?」
「そうですね…でしたらこちらなんか
いかがでしょうか」
今度は少し離れた場所に移動して
1つの指輪をすすめる。
デザインが変わってるシンプルな指輪。
これも違うな…。
そう思って近くを見渡した時目に入った。
小さなハートのストーンが飾られてる
ちょっと太めの指輪。
「手にとって見られますか?」
俺の視線に気付いたのか店員が
そう言う。
「あ、はい」
返事をした俺にケースから指輪を
出して渡してくれた。
…これにしよう。
「これでお願いします」