Seven...KOKI
「なんでよっ!けちっ」
「いくら仲いい人だからって
彼女より先に指輪見せる男が
どこにいるんすかっ」
「あ、そうだね。そりゃそうだ」
「ったく…」
香奈さんに呆れる俺。
「じゃあ…そろそろ仕事行きますか?
時間になるし」
香奈さんの言葉に携帯を取り出して
時間を確認する。
「あ、そうっすね…」
そう言った瞬間。
持っていた携帯は地面に落ち、
同じように俺も地面に倒れた。
「光輝!!!!」
遠くで香奈さんの叫び声と、
周りの通行人のざわつく声が聞こえる。
けど…一瞬のうちに目の前が真っ暗に
なった俺は、その声に答えることは
出来ない。
カウントダウンは始まっていた
死へのカウントダウン