Seven...KOKI
…しゃれになんねぇー…。
どうやったら戻るんだよ…。
戻れよ…。
俺、死ぬわけにはいかねぇんだよ。
雪…雪を残して死ぬわけにはいかない。
早く体に戻って目覚ましてくれよ…。
ベッドに横になる俺に入ろうとするけど、
体をすり抜ける。
なんでだよ…。
ガラッ
病室のドアが開いた。
部屋に入ってきたのは雪だった。
「…光輝?」
ドアを閉め、ベッドに近づいてくる。
「光輝…どうしたの?」
不安そうな雪の顔。
「どうしたんですか?」
香奈さんにそう聞くが、言葉をつまらせ
うつむいた。
「先生っ」
香奈さんから視線をうつした雪に、
先生はゆっくり口を開いた。