Seven...KOKI


「…っ…立てないんですっ」



うつむく雪の目からは涙がこぼれ、
それは雪の服をつたって床に落ちていく。



「どうして…っ…」



止まらない雪の涙。




「光輝っ…どうしてよぉ…っ…」










脳死。



心臓は動いているものの…
脳が停止してしまった以上、生き返る
見込みは無い。



俺が…脳死?



じゃあ俺…もうずっとこのまま?



いつか心臓が止まるのをこのまま
待っているだけ?



どうすんだよ…雪のことどうすんだよ。



なぁ…雪を置いて逝けって言うのかよ。



雪を悲しませたまま逝けって言うのかよ。



雪にまた…つらい思いをさせるのかよ。



なぁ…なぁっ!!



誰か教えてくれよ……。



なんで俺なんだよ…。

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