Seven...KOKI


俺じゃなくてもいいだろ…?



なんで雪にばっかりつらい思い
させるんだよ…。



…教えてくれよ…っ…。



あ…幽霊でも涙って流せるんだな…。



っていうか…まだ死んでないから
幽霊じゃねぇか。



でも脳は死んでんだよな…。



俺って生きてるの?死んでるの?



それすら分からない…。



ガラッ



俺1人だった病室のドアが開いた。



入ってきたのは雪。



俺のすぐ側にイスを置いて座り、
俺の手を握った。



やっぱり…。



ベッドの俺の手を握っても、雪を感じる。



「寝てるみたい…」



そうつぶやく雪。



そうだよな…寝てるみたいだよな。



「光輝」



悲しそうに俺を呼ぶ雪。

< 519 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop