Seven...KOKI
俺じゃなくてもいいだろ…?
なんで雪にばっかりつらい思い
させるんだよ…。
…教えてくれよ…っ…。
あ…幽霊でも涙って流せるんだな…。
っていうか…まだ死んでないから
幽霊じゃねぇか。
でも脳は死んでんだよな…。
俺って生きてるの?死んでるの?
それすら分からない…。
ガラッ
俺1人だった病室のドアが開いた。
入ってきたのは雪。
俺のすぐ側にイスを置いて座り、
俺の手を握った。
やっぱり…。
ベッドの俺の手を握っても、雪を感じる。
「寝てるみたい…」
そうつぶやく雪。
そうだよな…寝てるみたいだよな。
「光輝」
悲しそうに俺を呼ぶ雪。