Seven...KOKI
「生と死の間…しかも限りなく死に近い
今の状況に、光輝が置き去りにされてる
気がするんだと思います」
香奈さんは…真っ直ぐな人。
先生の言ってた生と死の間。
そんな中途半端が嫌なんだ…。
「だからあんなに素直に泣けるんです」
「雪ちゃんは…受け入れてないの?」
「…受け入れられないんです」
俺の胸に触れる雪。
「心臓はまだ動いてる。
なのに…光輝が進めるのは死への道だけ」
死…だけ…。
「分かってるんです…
光輝はもう助からない。
希望なんて持っちゃいけないって…
光輝に希望なんて無いって…」
胸が熱い…。
雪に触れられてるとこが熱くなっていく。
「この心臓が止まらないと…
受け入れられない」
俺は雪から顔を背けた。
雪も…望んでる…。
香奈さんと同じように…俺の心臓が
止まることを。
けど…止まったらどうなる?