Seven...KOKI


俺はどこへ行くんだ?



雪の側にはいられない?



ごめん雪…俺…雪の望み叶えられない。



ここにいたいよ。



脳は死んでてもいい。



雪の側にいたいよ。










俺が倒れてから1週間。



雪は本当に魂が抜けたみたいな状態。



そんな状態なのに休まず仕事に
行っていて、足手まといになっている。



毎日俺に会いに来ては泣きそうな顔で
報告して帰るんだ。



今日もそうだ。



「…光輝…あたしどうすれば…」



そう言って俺の手に触れ、
その手に頬をつける。



雪の涙が顔をつたって俺の手に
落ちてくる。



温かい雪の頬とつめたい雪の涙を
感じながら、俺は雪を見つめる。



少し痩せた?



ちゃんと飯食ってんのかよ…。



< 524 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop