Seven...KOKI
話しながらベッドの俺の手を使い、
雪の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「…光輝…っ…」
雪の左手に輝く指輪。
窓から入ってくる太陽の光でさらに
光る指輪は雪によく似合ってる。
俺が渡せなくてごめん。
雪の左手に手をかざした。
愛してる。
愛してるよ雪。
もし…この心臓が止まって、
完全に俺がこの世からいなくなっても…。
いつも側にいる。
いつも雪の側にいる。
雪が俺を忘れない限り…
雪を見守り続けるから。
だから…頑張れ。
これからの雪の人生…頑張って生きろ。
俺は側にいるから。
――――8年後
ピッ…ピッ…ピッ…
いつもと変わらない音の世界。