君の子守唄
「こうやって、ドライブしたり食事に行ってるんだからいいだろう。
どうしても泊まりたいなら、洋介達か兄貴達を誘おうぜ。
寧々がねだれば、飛んで来るぞ。
ホテルだって、パークの一番いい部屋を予約してくれるぞ。」

「だから~
何度も言ってるように、彰人君と二人で行きたいの。
洋兄やパパが一緒だと、恥ずかしいでしょ!
彰人君とだと、周りには彼氏彼女に見られるもん。」

確かに、寧々が言うのも一理ある。

洋介や兄貴は、自分の子供も寧々も一緒らしくて

いつまでも子供扱いだ。

やれ、『迷子になる』だの『溢す』だのと、うるさいのだ。

彼氏彼女に見られるわけはないが

姪か、年の離れた妹には見られるはずだ。

これも成長の現れかぁ?

やっぱり甘い俺は………

「おばさんに聞いてみるけど。
反対されたら諦めろよ!
おばさんの小言は食らいたくないんだからな。」と念を押す。

「分かってる。
ヤッタァ!!
彰人君、ありがとう!!」
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