君の子守唄
善は急げと

自分が伝える必要がなくなった途端に張り切る寧々。

「ちょっと待て。
俺にも、心の準備がいる。」

ごねる俺をムシして、強引にメールして

『彰人君が一緒にご飯を食べようって言ってるよ!』と連絡した。

このアホ…………。

決まったものは、嘆いても仕方ない。

覚悟を決めて、店に向かう。

取り合えず、飲ませて気分を良くしてからだな。

「寧々、先に車を置いて来るぞ。
今日は、やけ酒だ。」

俺の作戦を理解した寧々は、ケラケラ笑ってる。

おばさんの好きなワインと日本酒を差し入れるか。

チャンポンは酔いやすいからな。

店に寄って、アルコール度数高めな酒を数本用意した。
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