君の子守唄
「ごめん。
寧々、ごめんな。
ホントにごめん。」

謝り続ける俺を

『寧々の気持ちを受け止めてやれなくて』謝っていると感じた寧々は。

我慢している涙を引っ込めて

「大丈夫。
もうちょっと時間はかかるけど………。
彰人君への思いは、ちゃんと終わりにして
新しい恋を見つけるよ!」と笑顔を見せる。

「アホ!
もうムリしなくて良い。
新しい恋なんてさせないからな。
ずっと俺の側で、俺だけを好きでいろ。」

そう言うと

布団ごと抱き寄せ…………

今までとは違う思いを込めて

おでこにキスをした。

あれほど我慢していた涙は………

昨日と同じようにポロポロ溢れはじめた。

ただ、昨日と違って。

俺の胸に吸いとられていっているけど。

「彰人君。
ホントに、ずっとそばにいても良いの?」

涙のおさまった寧々が、一番に聞いた言葉。

当たり前だろ。

年の差も、大人の事情も関係ない。

寧々が笑っていられることが一番だ。
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