世界で一番美しいプレゼント

窓際の椅子に座り、三人は楽しそうに話している。「やっほ〜」と理子が声をかけると、三人は嬉しそうな顔を見せた。

「今日は風香ちゃん、来てくれたんだね！」

心音が風香の手を取り、はしゃぐ。風香も「うん！長いこと来れなくてごめんね」と言った。

「私ね、この間ダンスの発表会があったんだ！」

将来はダンサーになりたいと言っている心音は、その場で発表会で踊ったダンスを一部分踊る。風香たちには踊れない激しいものだ。

「すごい！！」

風香たちは口々にそう言い、拍手を送る。心音は「ありがとう！」と嬉しそうに笑った。

「私は新しい歌を作ったよ〜」

ギターを取り出し、涼音が自分で作詞作曲した歌を歌う。シンガーソングライターを目指す涼音の歌声に、風香たちだけでなく部屋にいる全員の心が掴まれた。

「私はこんな絵を描いたよ」

美羽がスケッチブックを取り出す。そこに描かれているのは、まるで中世を思わせるドレスを着た人々。美羽はファッション関係の仕事に就きたいと言っていて、綺麗な服を着た人を描くのが得意だ。

「うわぁ〜、素敵！！」