いつかきっと君と…
千佳が出て行った部屋は静まり返っている。
僕たち姉弟はかつて4人で住んでいたこの家に2人で住んでいる。
両親が居なくなって2人で住むには広すぎるこの家。
両親が亡くなった時には僕たちを不憫に思った親戚が声をかけてくれたけど両親と一緒に住んでたこの家を離れられなくてだだなんかこねたっけ。
そんなわがままな弟のおかげで高校卒業した千佳は僕とこの家で生活するために昼も夜も働き詰めになってしまった。
今になって罪悪感に襲われる。
そんな思いを頭の片隅に置き僕は準備を急ぐ。