いつかきっと君と…
急いだのにまた遅刻気味…。
なにがなんでも間に合わせないと高木怖いんだよな。
門の前で仁王立ちし遅刻した生徒を生徒指導室へと連れ込む熱血教師高木を思い浮かべ、背中を冷や汗が伝う。
そんなこともあり、今日は近道の登校する道とは違う道を歩く。
少し歩くと見える閑静な住宅地には豪華な家が建ち並ぶ。
いわゆる高級住宅街。
僕の家なんかより断然広い庭のある家、3階建ての家あんま通らないとこだけど改めて見るとやっぱりすごい…。
まじまじと家を眺め、ある真っ白な西洋のお城を思わす家が視界に入った時、二階のバルコニーから僕を怪しげな目で見つめる女の子がいた。
や、やば……!
絶対僕不審者だって思われてる。