ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
Reina's eye ケース1:ナイショな私たち
【Reina's eye ケース1:ナイショな私たち】
「レイナ、もう1回。」
『・・ん~もう』
「もう1回お前を食べちゃいたい。」
『ん~もうちょっとだけマッテ』
ガチャ!!!!!!!
「イッテー!!!カルテの角でぶたなくても」
「白昼堂々、よくも懲りずに」
いけない
ここ、カウンセリングルームだった
居眠りしちゃって、すっかり寝ぼけてた
っていうか
またこの人達ってば・・・
「だって、まだ入籍してないんでしょ?レイナの名札も高梨のままだし。」
「お前には関係ねーよ。」
突っ伏していた体を机の上から起こしながら、慌てて腕時計を見る。
午後12時57分
休憩時間、あと5分切っちゃってるじゃん
メイク、直さないと
せめて口紅くらい塗っとかなきゃ
『ひゃっ!!!!!!』
足元に置いておいた鞄からメイクポーチを取り出そうとした瞬間。
背後から肩を抱かれた。
「関係なくないぜ。だってレイナは絶対、日詠サンよりオレのことのほうがスキだし。」
自信満々な口調でそう言い張るこの男に。
「森村、お前・・・・」
私の目の前にいるもう一人の男はかなり低い声でそう言いながら、私の肩を抱いたままでいる男のほうをじっと睨みつけた。
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