ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活


ほら、また
こんな私のココロを見透かして
こうやって優しさをくれる

それだけじゃなくて
強さまでもくれる

私がこれ以上ふらふらと横道にそれちゃわないように



「とんでもなく不器用だから、身動きできないままだぞ。」

そう言いながら私のおでこを人さし指でビン!と弾いた。


『イタッ!!!!!!』

「ほら、そんな情けない顔するなって・・お前も不器用だな~・・・ちゃんとぶつかってやれ、どうして欲しいのかを・・・」

『・・・・・・』

「・・・・じゃなきゃ、俺があの人に“レイナのカラダの奥はオレが頂くぞ”って宣言しにいくぞ!」



そんな言葉をこれ以上
森村先生に言わせちゃいけない
だからもうこれ以上
森村先生に甘えるわけにはいかない

自分で解決しなきゃ・・・

ぶつかってもいいということを
ずっと私に教えてくれて

強さまでも与えてくれる
この人にも
ちゃんとできるようになったなと
認めて貰えるように・・・・・


森村先生が言う通り

“ぶつかる”

ナオフミさんと私には

それが必要なのかもしれない





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