ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活




やや乱暴なその音と共に
自分の後方からやや冷たい空気が入りこんできて




ザーーーーーーーーーーーーーー


浴室内に響き渡っていたシャワーの流れ落ちる音が少し小さくなったような気がした。

自分の背中に感じた
自分のものではない、生あたたかくて目まぐるしい鼓動の音を感じ取ったせいで。




その鼓動は

寝室で寝ているはずの

伶菜






彼女のモノだった・・・・






俺は

水滴が滝のように流れ落ちて続けている自分の背中を

伶菜に

強く・・・・抱きしめられていた。




< 115 / 367 >

この作品をシェア

pagetop