ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
やや乱暴なその音と共に
自分の後方からやや冷たい空気が入りこんできて
ザーーーーーーーーーーーーーー
浴室内に響き渡っていたシャワーの流れ落ちる音が少し小さくなったような気がした。
自分の背中に感じた
自分のものではない、生あたたかくて目まぐるしい鼓動の音を感じ取ったせいで。
その鼓動は
寝室で寝ているはずの
伶菜
彼女のモノだった・・・・
俺は
水滴が滝のように流れ落ちて続けている自分の背中を
伶菜に
強く・・・・抱きしめられていた。