ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
いつかは
俺の手によって
全うなやり方で
伶菜を追い込む
・・・・・そう思っていた
でも
それはまだだと思っていた今というタイミングで
伶菜がこうやって自分に向かってくるなんて
考えもしなかった
こんなことになるとは
全くの想定外だったんだ
それなのに
「ダイスキなんだから!!!!!!!!」
背中越しにも伝わってくる
伶菜の泣き叫ぶその声で
俺は自分の頭の中でピンと張り詰めていたはずの糸みたいなものが弾け飛ぶ感覚に襲われた。
『・・・お前だけじゃない!!!!!!』
乱暴にそう言い放った俺は
自分の体に絡みついたままの伶菜の両腕を無理矢理引き剥がし、
振り返りながら彼女の体を浴室の壁に押し付けた。
そして
「ンンん//////・・・・はあぅ」
彼女の濡れた頬を指先で掬いあげて
かすかに震えていた唇を強引に奪った。
シャワーの流れ落ちる水音と
唇同士が重なり合う音が
入り混じった浴室の中。
浴室の壁に押し付けていた伶菜を
勢いよく自分のほうに引き寄せ、
そして腕の中に閉じ込めてから
・・・・またキスを交わした。
漏れるお互いの吐息のせいだけではなく
自分の首に絡みついてきた伶菜の両腕からも伝わってきた体温によっても
全身がジワリと熱を帯びた。
その時の俺のカラダは
今まで感じたことなんてない
・・・・・得体の知れない病魔に取り付かれたみたいだった。