ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
重なり合っていた唇をそっと離し、俺をじっと見つめた伶菜。
彼女の甘く、そして危うさを孕んだ瞳に
今度は心臓が・・ココロが鷲摑みされたような感覚を覚えた。
自分が自分でなくなったような錯覚にも襲われた俺は
むさぼるように伶菜の唇のその先を探った。
今は何も考えられない
ただ
もっと
もっと欲しいんだ・・と・・・
俺はもう止められなかった。
熱く激しく降り注ぐシャワーが彼女にかからないように自分の体で彼女を覆ってやる
そんな余裕すらないぐらいに・・
冷たいであろう浴室の壁に押し付けてしまった彼女の背中を温かい手でさすってやる
そんな償いすらできないぐらいに・・・
俺は自分を制御する方法を
自分自身で見つけられなかった。
頭の中では
もっと冷静に
自分から伶菜を追い込む
そんなはずだったのに
彼女のあの甘い香り
そして危険な光を宿す瞳に全身を包まれてしまった俺は
自分を止められなかった・・・・