ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
じゃあ、なんで美咲は
俺に早く帰宅するように促して伶菜のフォローをさせようとしたんだ?
なんで
伶菜はまっすぐに俺を求めた?
カウンセリングにおいて
伶菜は何を感じたんだ?!
疑問だらけの俺が
美咲を追いかけてカウンセリングの状況を聞きだそうと一歩踏み出したその瞬間
バタン・・・
ドアが閉じられた音。
「珍しくわね。あなたが詰めが甘いなんて。」
看護師達が見回りをしている足音も廊下から聞こえていたから
そろそろ午前0時になるぐらいだっただろう
俺の前に現れたのは
ついさっきまでここにいた美咲ではなく
「慰めて欲しい?日詠クン。」
こんな時間に
ここにいるはずではない人物
その人は
系列病院にいるはずの先輩産科医師。
奥野さんだった。