ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



・・・昨日の夜

それは久しぶりにナオフミさんと一緒に居た夜だった




昨日の夜の彼

私を抱きしめてくれようとしていたけれど
病院からの緊急呼び出し電話に、“は~ぁっ”とひとつだけ大きな溜息をついた後に急いで着替えて家を飛び出した



昨日の夜の私はというと
そんな彼の姿をじっと見つめながらも
臨床心理士として半人前な私のほうが何かしなくてはいけないコトがあるんじゃないかという不安に急に襲われた


一人前の産科医師と半人前の臨床心理士


自分は彼のパートナーであるはずなのに
彼と不釣合いなような気がして仕方がなくてやるせなかった・・・昨日の夜の私



でもそんな昨日みたいな不安や戸惑いはきっと
私が臨床心理士としてちゃんと自立することできっとなくなるハズだから


そのためにも
だからまずは仕事、仕事


だからすぐにでも産科病棟へ行かなきゃ
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