ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
ガシャン!!!!!!
私の手から滑り落ちたバインダーの金具が大きく振動した音。
“しまった” と思ったその瞬間・・・
「伶菜さん?!」
その音がきっかけになったのか
谷本さんが私の存在に気がつき私の元へ駆け寄った。
「伶菜さん、今の話、、、、」
至近距離にいるはずの谷本さんの声が
はるか遠くから聞こえているような感じがした。
奥野先生という名前が頭の中をずっと駆け巡っていたせいで。