ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



ガシャン!!!!!!



私の手から滑り落ちたバインダーの金具が大きく振動した音。

“しまった” と思ったその瞬間・・・




「伶菜さん?!」


その音がきっかけになったのか
谷本さんが私の存在に気がつき私の元へ駆け寄った。


「伶菜さん、今の話、、、、」


至近距離にいるはずの谷本さんの声が
はるか遠くから聞こえているような感じがした。


奥野先生という名前が頭の中をずっと駆け巡っていたせいで。



< 144 / 367 >

この作品をシェア

pagetop