ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
「ふ~ん。やっぱそうこなくっちゃな。でも、いなくなった伶菜を、追いかけてやらないんだな~。やっぱりその冷たい対応は学生時代からなんら変わらないんですね~・・・日詠センパイは。」
森村が言う通り、彼女に対し、俺は冷たい対応していることはわかっていた。
奥野さんの言った通り、俺の行動はほとんどの人が理解し難いだろう。
「でもオレ、“いいひと” だから、警告しとく。オンナはさ、スキな男には言い訳して欲しい時もあるらしい、ぜ・・・・。」
森村からのそんな警告
ついさっき言い訳ができなかった俺の心をこれでもかとばかりにえぐった
それでもその警告を少しぐらいは受け止めるべきかもしれないとも思った
なぜなら、森村は鋭い
しかも伶菜のことをよく理解している
それは過去の経験からもイヤというほど思い知らされてきたから
でも俺は言い訳とか・・・やっぱり上手くやる自信がない
だから伶菜を信じることにした
相変わらずの他力本願
だけど
彼女はこれから俺と一緒に
彼女の中にある不安に立ち向かってくれる・・と
そして
一緒に何かを掴んでくれるはずだ・・と
そう信じていたから
この時、俺は彼女を追いかけて言い訳をすることができなかった。
森村が警告したように
この時、伶菜に対して上手くいい訳とかできる人間だったら
彼女をあんなにも
傷付けずにすんだかもしれないのに・・な・・・