ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
そんなことを正直に言ったら、山村主任に俺と伶菜の関係を怪しまれてしまうだけでなく
“缶コーヒーを飲むのは後にして下さい!”って怒られることは間違いないと思って、“売店”としか答えなかった。
それなのに
「山村さん、甘いわよ。フェイクよ、それ。ナオフミくん、おっと、いけない・・・日詠センセから漂う香りはメロンパンじゃないわよ。もっとあま~い彼が愛してやまない香りってヤツ♪」
この声は・・・
福本看護師長
山村主任とは対照的になんだか軽いノリ
だけどこの病棟の看護師のトップ
まさか伶菜のいるカウンセリングルームに覗きに来たのか?!
「院内ではダメよ♪」
『・・・・・・・』
「家政婦は見た!」
『福本さん・・?』
・・ったく
家政婦じゃないだろ、ドラマじゃないんだから
看護師、いや、助産師資格も持ってるだろ
この人は相変わらずだな
「昨日、夜の12時にナオフミくんにコールした時、お邪魔だったかしらん?」
ココロの中では悪態をついても
この人には逆らえない
『いえ。』
俺と伶菜の関係を熟知している危険な人物
もちろん結婚しているコトも