ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
『あたし・・・』
「・・・・ったく・・・」
彼の唇を半ば強引気味に奪ってしまった私の両腕が力強く掴まれ、体を引き離された。
すぐさま自分のやってしまったことの重大さに気がつきながらも、息を整えるのが精一杯だったこの時の私。
そんな私のすぐ傍で
ナオフミさんはというと小さく溜息をついた。
きっとこんなキスは
欲しくなかったんだろう
取り去れるものなら取り去りたい
時間を巻き戻せるなら巻き戻したい
こんなキスをなかったものにできるのならば・・・
『ゴメンなさい・・あたし、、』
でもそんなことは現実的にはできるはずがないと思い素直に謝った私。
それなのに
『・・・・・ん。』
唇に優しいキスが降ってきた。
カウンセリングルームでこっそりしていたキスとは比べ物にならないぐらいの甘いキスのせいで腰が砕けそうになった頃、唇がそっと離された。
そうやってナオフミさんが私にくれたキスは
その先までもっと欲しくなるキス。
それなのに
「・・・・・これ以上はダメだ。」
『えっ?』
“もっと欲しい” っておねだりとかしてないのに
「ここまでが、俺の理性がなんとか保てる限度。」
『理性って・・・・』
「抑えるとか、結構大変なんだな・・・」
視線を足元のほうへ向けてまたまた困った表情を浮かべたナオフミさん。
抑えるのって
まさか、ナオフミさん
男の子の部分が?!