ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活


すごい想像力だな
でも安心するよ
ちゃんと前向きなんだって手に取るようにわかるから


「上手くいくように準備頑張らなきゃ!!上手くいったら、あっ・・・」


突然、伶菜の横顔が少し曇ったように見えた。
ちょっと気になったけれど、まだ自分の世界にいるらしい彼女に声をかけなかった。


「浮気されないようにするには、どうしたらいいんだろう?」

完全に俺の存在を忘れてるだろう?


「そんなこと、誰に聞けばいいんだろう?」

そんな必要ないのにな


「聞けないよ・・どうしたら上手くエッチできるようになりますか?なんて・・・」

上手くエッチできるようになりますか?!


「こうなったらAVとかで予習するしか・・・」

AVって・・・

冗談じゃない
そんなのダメだ

AVの男はそれが商売なんだから
俺で物足りなくなったら困るだろ?


『伶菜、俺・・』








ガチャ!!!!!!


「珍しいなっ!先客がいるなんてなって・・・レイナ?!」

最悪だな
こんな時に限ってなんでコイツの登場なのか


「どうしたんですか?森村先生・・・・」

「どうしたって、今度の整形の学会の文献を探しに・・・ってレイナ?!」


森村は俺の存在に気がつく前に伶菜によって書庫の奥のほうへ引っ張りこまれた。
話声が聴こえず、彼女らが何をしているかわからないことになんだか落ち着かなかった。

かと言って、そこに踏み込むのもなんだか大人げないしな



「はっ?レイナ?お前、もう少しデカイ声で言えよ」

どうやら内緒話とやらをしているらしい。
聴こえてきた森村の声の後、再び声が消えた。


やっぱり落ち着かない
でもこうやって聞き耳を立てるなんて
かっこ悪いよな・・俺・・・



「ぶっ、貸せって?そんなのよりも俺が実践でレクチャーしてやるよ。」

『だ、ダメです!!!!!!』


貸せって・・とか
実践でレクチャーとか
なんなんだ?

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