ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



それから数日間、ナオフミさんは普段の業務に加えて
初めてのTTTS治療の準備を手術室スタッフとともに行うという仕事が増えてしまったこともあり・・・
帰宅できず病院に泊り込みをしていた。

私も業務終了後、祐希を迎えに行ってからもう一度病院に戻って、カウンセリングの予習をしたりして忙しく過ごしていた。


「ママ~。パパ、ひげ、ちくちくしてた。」


それでも相変わらず祐希は私の予習時間にカウンセリングルームを抜け出して、ナオフミさんに会いに行ったり。


「パパね、いっしょにアイスたべてくれたんだよ~♪それでね、ママにもアイスあげるか~?っていってた!!!」

ナオフミさんも祐希と過ごす時間が丁度いい息抜きの機会になっているみたいだった。
こうやって家族みんなで頑張って過ごした。
それから数日後、私もとうとう宿題に着手した。



『白川真澄さんこちらへどうぞ。』

「はい。」


臨床心理室カウンセリングルーム3番の前の待合室。
そこに私に与えられた宿題とされているクライアント(相談者)が大きくなっているお腹をさすりながら座っていた。



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