ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
食堂で飯食ってる時とかにコーヒーちょうだいって言われたり
ひどい時には講義室で飲んでいたペットボトルを持ち去られた現場に遭遇したり
その時は“なんなんだ?”って思ったぐらいだけど
今、伶菜の話を聴くと
伶菜のスキだった男が彼女に間接キスをねだられてどうしたか
今の俺は結構気になるぞ
『ない。』
たとえ過去の中坊の男でも・・・
「嘘!!!だってナオフミさん、、、今でもモテモテなのに!!!!」
中坊の男との間接キス経験の有無の確認が片付いてないのに
逆に俺を軽く睨んできた伶菜。
でも、こういうことはハッキリしておかないと
穏やかな気持ちには戻れないからな
『伶菜はあるんだろ?スキだった男と。』
「ないです!私の友達はやってましたけど!!!!!私はおねだりするとか・・・そういうことを面と向かって言えないタイプですよ・・・・」
ハッキリそう応えてくれた彼女。
よし、中坊の男問題、解決。
とホッとした瞬間だった。
「でも、、それ、ちょうだいって言われたことなら・・・」
『あるんだ・・・・・・』
伶菜の爆弾発言によって
俺はオトナの男であるべきという自分を見失った。
俺は少々困った顔をした伶菜の手から宇治抹茶ラテを奪い取り、彼女の口元にストロー先端を差し出した。
明らかに戸惑った表情でストローをくわえた伶菜。
彼女によってゆっくりと吸い上げられていた抹茶ラテの動きが止まったのをちゃんと確認した上で・・・彼女の口元からそっとストローを引き抜いた。
「あっ!!!」
『・・・喉、渇いた。コレ、、貰う。』
「えっ、ウソ・・でも、あっ、、グロスが・・・」