ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



振り絞るように出した声。
必要とされているのが伝わってくる
そんな声だった。

自分の名前を呼ばれただけなのに
そんなことを想ってしまった。


『ナオフミさん?』

「弱音とか、、、吐いていいか?」

『・・・うん。』


いつもなら
どうしたんだろう?って心配してしまう

けれども、この時の私は
ナオフミさんがどんな弱音を吐いても


「傍にいろよ・・・俺の。」

『・・・うん。いるよ。・・・・ナオフミさんがどこにいても。傍にいる。』


ちゃんと受け止められると思った。
少しだけだけど自信がついてきたから
ナオフミさんの傍に居続けることに。


だから、不安にならないで
アナタが不安な時にも
私がその不安を一緒に請け負うから
どんな不安でも、ね

だから胸を張って次の一歩を踏み出して


「じゃ、行ってくる。」

『行ってらっしゃい。』

この後、今度こそ私達は迷うことなくお互いに通話を終えた。


そして翌日。
とうとうナオフミさんが執刀医である白川さんの手術当日を迎えた。



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