ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
「まずは今日のオペ。あいつに自信を与えてやってよ。日詠センセ。そして俺にも刺激をくれよ。“もっと腕、磨かなきゃな” ってな。」
『そうだな。』
「あっ、俺を刺激しちゃってもいいの?」
『はっ?』
なんかイヤな予感がする
コイツがニヤリと笑みを浮かべた時はロクなことがない
「伶菜がひ~は~叫ぶような夜のテクニックの腕を磨いてもいいって刺激なんだけど。」
はァ~やっぱりな
森村らしいこんなオチ
でもこれも
俺の弱点を知り尽くしつつある彼の作戦であり、
伶菜をちゃんと支えろという彼らしい俺へのエールなんだろう
「健闘を祈ります。日詠先輩。」
『ああ、任せろ。』
珍しく丁寧な言葉を紡いた森村に
すれ違いざまに肩を勢いよく叩かれた俺は白川さんの待つ手術室へ向かった。
ブイーン・・・・
右足で赤外線センサーを反応させ手術室のドアを開けた。
いつ見ても眩しい光の中。
そこに俺の担当患者さんの白川さんが横たわっていた。