ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



『っと!!!!!!』

俺はそのソファーに腕を引かれたまま座らされる。
そしてずっと掴まれていた手首をようやく解放された。


「だから!!!!!!」

伶菜は俺を急かすようにそう声を上げた。



バカだな
そんな肩をイカらせた体勢で
どんな覚悟ができてるんだよ?

伶菜
お前の本心が知りたい

お前の言うその覚悟とやらが
ただの勢いなのか?
それとも
心の底から俺を求めているのか?


この駆け引きの主導権を握っているのは
やっぱりお前なんだ



だから俺は

『肩、貸して。』

「・・・?」

『充電するから、俺。』

彼女を試した。


勢いで俺を求めているのか
それとも
心の底から俺を求めているのか
今の彼女はどちらなのか・・を

そして
俺らの駆け引きの主導権を握っているのが
俺ではなく彼女であることを
彼女自身に自覚させるために。




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