ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



『?!』

「森村センセが現れちゃう・・とか。ドキドキが倍増したかも」


謝ろうとした俺にと小さく笑ってそんな言葉をかけてくれた彼女。

俺に気を遣っての言葉に違いないと思うが
森村の出現にドキドキ倍増って


『足りなかったみたい、だな』

「えっ?ナオフミさん?・・・んんん///」


こんな状況でも俺に嫉妬という感情を駆り立てる伶菜の微妙なフォローに抗議する意味を込めたキスをした。


『カンファレンス、行かなきゃな、伶菜センセ。』

「・・・・あぁ、ん」


もっと俺を欲しがれよという気持ちを込め
彼女の首筋にもキスを落とした。


「カンファレンス、行かなきゃいけないのに、こんな丸見えのトコにつけられたら、行くにいけない・・・」


首筋に手をあてて涙目の彼女
ちょっと意地悪しすぎたか

嫉妬とか
やっぱり情けないよな


「というか、もっと一緒にいたいから行きたくない」

真っ赤な顔でそう呟いた彼女に
俺は完全にノックアウト。


本当ならこのままもう1回抱きたいけれど
福本さんには俺らが一緒にいることがバレてるから
彼女にカンファレンスをサボるようなことをさせられないしな



『みんながお前を待ってる。』

「えっ?」

『だから、カンファレンスは行くんだ。』

「・・・うん。そうだよね。」



申し訳なさそうにそう応えた伶菜。
一緒に帰って、また抱きしめたいけれど
伶菜にはまだ仕事が残っているから


多分、俺が緊急で呼び出しされたりした時
伶菜にこういう想いをさせてたんだな

“行って欲しくないけれど、背中を押してあげなきゃいけない”

それでも
いつでも俺が頑張れるように後押ししてくれていた彼女
この人が俺のパートナーでいてくれて
本当によかったと思う

俺も彼女が頑張れるように
背中を押してやらなきゃ・・な


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