ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活
その後、ナオフミさんは勤務明けで病院を離れ
勤務中だった私は臨床心理カンファレンスルームへ向かった。
カンファレンスを終え、迎えた昼休み。
昼食を摂り、昼寝をするためにいつものカウンセリングルーム3番の部屋へ行き、机上で体をさせようとしたその時・・・・
ガチャッ!!!!!
ノックなしで勢いよくドアが開いた。
こっちへ近づいてきたその人は
できればしばらくの間はまともに顔を合わせられないと思った張本人で
「やっぱ、そうだったんだよな~・・」
『だから、その、あの・・』
その人は珍しく真っ直ぐな鋭い瞳で私をじっと見つめた後
「やっぱり、あそこにいたの・・・レイナだったんだ~」
『えっ///』
「いけませんね~立ち入り禁止区域でも一応公共の場なんだし」
『・・・・・・・・』
完全に言葉を失った私の顎を掬い上げながら顔を近づけてきた。
「だから今度はここで、オレがおしおきしないとね~」
まさかこのまま・・と予測していたのに
私は彼の鋭い視線とがっちりとつかまれた顎を振り払うことができず
身動きをとれないままフリーズするしかなかった。
「あれ?逃げないの?遠慮しなくてもよさそうってか?」
ニヤリと笑みを浮かべながら顔を近づけてきたその人。
そのふざけた態度は日常茶飯事なんだけど、
射抜かれそうな鋭い瞳が逃げることを許してくれそうもないと思った。
バチがあたったのかな?
病院の資料室という公の場でエッチとかしちゃったりなんかしたから・・・
それにしても
遠慮しなくてもよさそうって
このままキスされたり
その先のこともされたりするの?
ついさっきまでナオフミさんと
甘い時間を過ごしていたばかりなのに
そんな彼に後ろめたい感情を抱かなきゃいけないの?
どうやら
資料室での出来事を知られてしまったという弱み握られているらしいし
もうどうしたらいいのかわからない
あたし・・どうしたら・・・・
『キャっ!!!!やめ』