ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活




おそらく、彼が医師と話をしているのは私自身のこと
でもふわふわした感覚が行ったり来たりして
自分に何が起こっているのか理解すらできない。

自分でどうにかしなきゃいけないんだろうけれど
判断もできない

本当なら
もっといろいろなことも考えなきゃいけないんだけど
何から考えればいいのかわからない


だから今、
彼に・・ナオフミさんに頼ってしまう


多分、大変な想いさせちゃってるよね
ゴメンね

でも
お医者さんらしき人と難しい話をしている今の彼
迷いの感じられるような声に聴こえるけれど
凄く(まぶ)しくも思えるんだ



もしアナタに
私自身のことで難しい決断とかをさせてしまって
期待していない結果になったとしても

私は一切後悔しない

アナタの決断は
いつだって正しい

そう信じているから・・・


だから
どうか迷わないで



そんなことだけを想いながら
私はまた目を閉じた。


それから
どれくらいの時間が経ったんだろう。







私の喉を圧迫していたらしきものが引き抜かれていた。




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