ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



本当に苦しそうに息をしていたけれど
嬉しそうに笑っているようにも見えた彼女に
俺は救われた

俺のココロの奥深くでずっと欲しがっていた言葉で
また俺を救いあげてくれた

こうやって俺は彼女に
何度救われたのだろう


俺の人生の中で
たったひとりの

かけがえのない
パートナーである

伶菜に・・・





『・・・・・・・』



今度は
嬉しさからこみ上げてくる涙を堪えようとまた下唇を噛んだ。


「・・・・・ダイスキ・・・だよ。」


そう言ってまた笑ってくれた彼女と目があった瞬間。
下唇を噛み締めていた力が緩んだ。

ゆっくりと自分のほうへ伸びてくる白い指。
その指で今度は彼女が俺の唇に触れた。

その感触があまりにも優しすぎて・・・

どうしても我慢できなかった涙が
静かに自分の頬を伝った。



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