ラヴシークレットルーム Ⅲ お医者さんとの秘密な溺愛生活



「それはだな・・・」

「えっ・・なになに?」

「・・・あと10年ぐらいしたら教えてやる。まだお前には早い。」

「そんなぁ~」

祐希に対してニヤリと意地悪な笑みを浮かべた彼がメロンパンに再びかぶりつこうとしていた時だった。


「//////おいっ、どういうつもりだよ・・・・」

「間接キスという名の、レイナの中坊の甘酸っぱい恋の味、いただき♪」


突然、忍者の如く姿を現し、ナオフミさんの背後からメロンパンにかぶりついていた森村先生。



「胸がきゅんとする味だな♪」

『やだ、森村先生///』

両手でハートの形を作って胸に当てて見せた森村先生のリアクションを


「きゅん!!!!」

「きゅっ、きゅっ♪」

祐希だけでなく陽菜も真似しようとしていて
皆で笑った。

たったひとりを除いて。



「まさか、こんなことで嫉妬?!」

「ったく、掘り返すなって。」

「掘り返すって・・・レイナ、昔、なんかあったの?」

『なんかって・・・中学の頃に隣の席の菅原クンに・・・あっ!!!!』


慌てて口を塞いだけれど後の祭りで。


「おっさん、相変わらず笑える・・・・仕方ないって・・・・中坊の男の頭の中ってそんなことしかないんだし・・・・・・んがんが・・・」

「残り、やるから。それ以上、掘り下げるなよ。」

「あっ、メロンパンがま~クンの口に!!!!!いいなあ・・・でもくるしそう・・・・」


いろいろなことがあったけれど
こうやって今は幸せな空気に包まれているここ・・病院屋上。

だからかな?
ここを訪れる人が増えた気がする。


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