相手のことが大切で大好きだから、幸せになってほしい。過去の恋愛から学んで彼女の手を離そうかと考える彼は、本当に繊細で優しい男性です。でもそれが正解なのかどうなのか、幸せの形ってどんな形なのだろうか。幸せって一緒に作るものじゃなかろうか。いや人それぞれに色々な形があるんだろうな。でも、時には相手にぶつかって意見を聞いて、一緒にいるといいことも悪いこともあるけれど、それでも一緒に過ごしたいという気持ちが幸せに繋がるのかなぁと考えてしまいました。繊細で優しすぎる彼と強い意志を持った彼女はきっと大丈夫。ふたりはずっと幸せに暮らしましたというエンドロールが見えます。丁寧な気持ちの描写と、時には強い気持ちを読ませてくれるこの作品は、切ないながらも小さく輝く明るい未来を見せてくれる素敵な作品でした。