君の瞳に映るもの
遠足の行き先は予め振り分けられている各班のメンバーで自由に決められる事ができる。その自由を去年はフル活用して動物園に行った。

「それじゃ、行き先を決めようか」

しおりを配られ、班のメンバーと集まった。
誰と一緒になるのかなと期待と不安があったが、その振り分け方は至ってシンプルで、席の近い人同士で固められた。
つまり、三葉君と同じグループになる事ができた。
メンバーは、私を含めて5人。
中学からの友達の光希とその彼氏、それから委員長と三葉君。委員長とも中学から一緒なので人見知りを発揮せずに済みそう。
リーダーは当然のように委員長で決まり、私と三葉君が連絡係になった。

「誰か行きたい場所ある?」

委員長の進行で話し合いが始まった。
すると、三葉君は突然スマホを開きその画面を私達に見せてきた。
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