遺言
ジャンフォートリエの絵画を初めて観たとき
何故か無性に泣きたくなりました。
人間が、そこにはいました。
とてもとても死に親しい感覚がありました。
ああ、これは僕だ。
この絵画は僕自身だ。
そう思いました。厚かましいにも程がありますが。
調べてみると抽象的な絵画とかかれていました。
え?これが?
こんなに具体的なものはみたことがありません。
こんなに具体的かつ乖離的で夢現の幻をみているような絵は他にない。
それからずっと彼にはそばにいてもらっています。
僕が生きながらえているのは彼のおかげでもあります。
いや、彼のせいでもあります。
火傷をおってただれた人質の頭部を燃やして捨ててしまおうかとも考える程です。
全てが遺言であり、全てが生きるためであり、
そして全てが自分の為であります。
自分ではどうにもならなかった事まで悔やんでいます。心の底から。
願っています。
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